晩秋の鎌倉・江ノ島遠足、60年ぶりに修学旅行を果たした人も

 12月13日、歩く会・美術部協賛12月例会は鎌倉・江ノ島を旅行しました。
 参加者38人、夜明け前の6:00倶楽部を出発。バスは9:10大船に到着して大船観音寺に参拝、散策。高さ26米の白衣観音像は昭和35年完成と歴史は浅いものの、鎌倉の北の入り口に位置するランドマークです。
 大川美術館前館長の故大川栄二さんは、このお寺の境内に眠っているとのこと。ここからは電車を乗り継いでの遠足。まず横須賀線(電車賃¥150)で鎌倉駅まで。鎌倉雪ノ下の住宅街の一角にある「鏑木清方記念美術館」は、清方が昭和47年に93歳で亡くなる迄の18年間暮らした自宅&アトリエを開放したもの。展示数は少ないながら清方の生の芸術に触れて、参加者一同大いに満足。鎌倉駅迄戻る小町通りは大変な人込みで、骨董店のウィンドウに見入ったりお土産を買ったりとなかなか駅迄到着出来ません。
 ここから江ノ島迄は相模湾を眺めながら「江ノ電」で20分程の電車の旅(電車賃¥250)。参加者の多くは修学旅行以来何十年ぶりかの江ノ島の景色とあって、感慨もひとしおです。中には、昭和20年戦局の悪化で修学旅行が取り止めになった為、64年経って初めて江ノ島を訪れたという方もいらっしゃいました。
 江ノ島駅の北「龍口寺」は、鎌倉幕府の刑場跡に建てられた日蓮宗のお寺で、観光客を集めるお寺ではありません。由緒ある壮大な伽藍と山門扉の見事な彫刻に眼を奪われての参拝と境内散策でした。
 昼食会場となった江ノ島「岩本楼」は宇多源氏に繋がる(千百年前ということです)家系の由緒ある旅館。館内のローマ風呂は国登録有形文化財で、ステンドグラスの製作者・別府七郎は靖国神社・遊就館のステンドグラスを手掛けた人です。
 山鹿さんによれば、別府七郎は桐生境野出身の人だそうです。食後はフリータイムで島内巡り。途中に桐生ゆかりの佐羽淡斉の詩碑が有り、別府七郎と併せて江ノ島と桐生の不思議な繋がりに改めて感動しました。夫々沢山のお土産を買い込んで、16:00江ノ島を出発。途中道路状況は順調で予定通りの20:00に倶楽部へ無事帰着。晩秋の休日、楽しい鎌倉・江ノ島遠足でした。       (村田・記)

募集要項チラシ

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集合写真

山門扉の見事な彫刻



「龍口寺」は、鎌倉幕府の刑場跡

江ノ島

ステンドグラス



ローマ風呂






佐羽淡斉の詩碑

佐羽淡斉/別府七郎





鏑木清方記念美術館



岩本楼

高さ26米の白衣観音像

大船観音寺

江ノ電











江ノ電

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