桐生倶楽部・歩く会 4月例会「花の角田山」

 4月の桐生倶楽部歩く会山行は、新潟市の角田山(かくだやま)。
 この山は、海抜481米、奇しくも吾妻山と同じで親しみを覚えるが、花の名山としてつとに聞こえている。雪割草で百名山に選ばれたようだが、ネットによるとかつて7か所あった群落が盗掘にあい、現在はなくなっているとのこと。
 今回の参加者は、10名と少しさびしい人数であるが、定刻前にそろい、一路角田山に向けて出発。北関東自動車道から関越道に乗り、快適にスケジュールを消化していく。下牧を過ぎた頃から、心配された空から小雨が落ちてきた。新潟県に入ると雨脚は激しさを増し、今日のスケジュールの再検討に着手、登山口まで行って判断することで意見の一致を見た。角田浜海水浴場駐車場に着いたころには雨も小雨、桜尾根から山頂へのコースを登る。
 いつもの日曜日ならまるで縁日のように込み合う登山路は、雨天のせいか空いていて、予定より早く登ることができた。歩きだして15分過ぎた辺りから、カタクリ・雪割草・キクザキイチゲ・ショウジョウバカマ等の山野草が、道の両側を埋め尽くす。想像を絶するその量には、感嘆の声がしきり.とりわけ、カタクリは桐生界隈で見られるものと違い、大きく鮮やかだった。晴れていれば、はるか洋上に佐渡島を望めるロケーションであるが、それは次回のお楽しみに。
 帰路は往路と反対側の稲島(とうじま)コースを下り、11時30分過ぎに予定を大幅に短縮しての下山になった。途中、越後湯沢で温泉につかり、4時20分に桐生倶楽部に到着した。皆様の協力で楽しい思い出を共有できましたこと、感謝いたします。
 来月の日向山、素晴らしいところですので、ぜひご参加ください。(岸田記)

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