ページ 1 | ページ 2 上高地案内パンフレットpdf9月11日桐生倶楽部「歩く会」例会は、上高地散策である。定刻早朝5時に45人全員が、揃っての出発となった。
前夜の天気予報によると上高地のある長野県は、関東甲信越の中では比較的良いということであったが、上信道の横川を過ぎるあたりから、雨が降り出し10のトンネルを過ぎるころには本降りになった。
車中、一瞬静かになったが、トンネルを抜け佐久に出ると一同の歓声に変わった。
晴天で我々を迎えてくれたのだ。道路が空いていたのと、全員のはやる気持ちを察知してのことか、バスは目的地に予定より55分早く着いた。
下車地点の大正池は、焼岳の噴火で梓川に土砂が流れ、雰囲気のある景観になっている所だ。
気温16度、高原の爽やかさが優しく身体を包んでくれる。
梓川越しに観る焼岳は、荒々しくも迫力満点で、どっしりしている。
ここで記念写真を撮り、一同解散、2時50分の河童橋の集合時間まで、自由時間である。
梅花藻の生える清流と、木々の織りなす景観の中をせせらぎの音を聞きながら逍遥すると河童橋に辿り着いた。
そこからの眺めは天下一品で、時間のせいか、余り込まず、ゆっくりと晴天に輝く西穂、ジャンダルム,吊尾根、前穂、明神岳の山並みを満喫できた。
取って返し、右岸を小一時間程歩いて、道が開けたところが明神池である。
入口には、アルプスを世に広めたウェストン(イギリス人宣教師)を道案内した上条嘉門次の小屋があり、若い山屋のカップルが結婚式を挙げていた。
明神岳を背景に存在する明神池は、静かで上高地の自然の中に、溶け込んでいた。集合時間の少し前に、全員集合しての出発となり、桐生着は予定時間より30分以上早い到着になった。
日本屈指の山岳景勝地での散策は、好天に恵まれ、生涯忘れられない宝物を参加者に残してくれた。 (岸田 記)
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