12月11日の歩く会は美術部・懇話会との協賛により東京・千代田区&港区を探訪しました。
7:00倶楽部出発、予定通りの9:00国会議事堂前に到着。議事堂をバックに記念写真の後は紅葉の美しい議事堂前庭を散策。
庭園内の「日本水準原点標庫」は明治23年建築の菊花紋章に装飾された美しい石造りの建物で東京都指定有形文化財、因みにこの地は標高24米とのこと。議事堂前の憲政記念館は昭和35年に日本憲政の功労者・尾崎行雄を記念して建てられたもの。
「日本憲政の歴史」を20分程のビデオで勉強しました。
旧乃木邸&乃木神社は都内の喧騒を忘れさせる紅葉の木々に覆われた美しい処。神社内の資料館では乃木希典の生涯が詳しく紹介されていて、乃木夫妻が明治天皇に殉じた邸内の部屋をガラス越しに見た一同は一瞬息を呑む場面も。
乃木会館喫茶室でコーヒー休憩の後は徒歩で東京ミッドタウンへ。ここは旧防衛庁跡地を三井不動産が再開発して平成19年に開業した複合施設。タウン内の「21-21デザインサイト」は安藤忠雄設計&三宅一生が運営プロデュースする美術館です。当日は「アーヴィング・ペン&三宅一生」展が開催されていて、キャプションこそ有りませんでしたが展示作品には明らかに新井淳一さんデザインの「布」が使われていて、一同首肯することしきりでした。
ミッドタウン内でフリータイム昼食後、最後の訪問地は白金台の畠山記念館。ここは荏原製作所の創業者畠山一清(1881-1971)の蒐集品を展示する美術館。畠山は「即翁」と号する裏千家の茶人で宝生流能楽に造詣が深く、この日は「畠山即翁の美の世界」と題する名品展が開催されていました。初めて観る千利休の真筆に感動した他、お抹茶や庭園内の紅葉を楽しんだりした夕暮れのひと時でした。予定通りの19:00倶楽部へ帰着。
忙中閑有、好天に恵まれた初冬の楽しい日曜日でした。参加者25名。(村田 記)
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