桐生倶楽部歩く会12月例会 美術部・懇話会協賛

ホキ美術館&改装なった東京駅

 定刻6時30分、この冬一番の冷え込みの中、27人揃って千葉市緑区昭和の森に隣接している保木美術館に向かった。日曜日の高速道は,すいていて快適にバスは進み、予定より30分近く早く到着した。スカイツリーを設計した日建設計の建物は、作品を最高な条件でいかに展示できるかに腐心したもので、会員の目を釘づけにした。白を基調にした館内に入ると、作品の価値を阻害する装飾物はなく、自然光と人工光との調和の取れた空間の中で作品群は輝きを増していた。髪の毛1本1本まで精魂こめて描きあげた作品から発する力は、見る者の心を揺り動かし、現実を忘れさせる世界へ誘ってくれた。それまで「写実絵画は写真だ。」位の浅見しか持ち合わせてない自分が恥ずかしくなった。まさに「目から鱗」で、今後は「写実絵画は、写真より素晴らしい。」と自信を持って伝えたい。次に、約1世紀ぶりに改装なった東京駅を見学した。復元工事を終えた東京駅は、見るものに安らぎを与え、多くの人たちを連日、惹きつけていた。最後に、凸版の印刷博物館に行った。
 印刷の過去、現在、未来をわかりやすく伝えるために建てられた館内には、桐生にゆかりの「島霞谷」作成の鉛合金製活版が展示されていた。桐生出身の人物が、現代社会に大きく貢献していると思うと、誇らしげに思えてきた。内容豊かな今回の例会も、皆さんのご協力で事故もなく、予定時刻より少し早い帰着になった。
                                 (岸田 記)

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