(社)桐生倶楽部「歩く会」 2015.6月例会(6月7日)

雪渓と鎖場と花あふれる八海山へ

梅雨入りを心配していたが、雲一つない晴天に心躍らせて4時50分に倶楽部に集合、参加者は7名(内女性1名)である。
新しい試みとして桐生ボランティア協議会の中型バスを運転手ごとお借りし、5時に出発した。
北関東自動車道からは上毛三山を始め、遠く雪を頂いた越後の山々までくっきりと見晴らせる。
わずかにまだ真っ白な浅間の上にのみ、白雲がかかっている。6時に赤城SA着。関越トンネルを抜けてからも快晴は続く。
7時10分に六日町ICを出て、田んぼの間を8km走って八海山ロープウェイ駅に到着。正面に鋸刃のような八ツ峯が我々を手招く。
8時20分の始発ロープウェイを降りて展望台に立つ。眼下に若草色に光る水田が広がり。
その先には越後駒ヶ岳、巻機山、苗場山などが雪渓の房飾りを垂らし、さらに遠方には北アルプスが白く輝いている。
日本海の方向には弥彦山の影が見え、そしてその左後ろに佐渡が島がうっすらと浮かんでいる。
8時30分に樹間の濡れた道を登り始める。見上げると純白の辛夷(こぶし)の花弁が青空に映えている。
10時に女人堂着(6合目)、雪渓に入り、柔らかな雪に靴を蹴込んで登る。登山道に戻るとさらに傾斜が増し、20m余りの鎖場を含む険しい濡れ道をひたすらよじ登る。
11時半に千本檜小屋(9合目)に到着。正面にそびえ立つ越後駒ヶ岳の深緑の山肌には、雪解け水を集めた沢が筋を引いて流れ落ちている。
すぐ足下には可憐な高山植物が赤、白、黄、青、紫と点在して目を慰める。
小休止の後いよいよ八ッ峯に取り付く。
鎖場を4カ処も乗り越え、最初のピーク地蔵峯(1707m)を経て、1時に隣の不動峯着。主峰の大日岳(1710m)は前日の降雨で道が崩れているとのことで断念、昼食とする。
30分後に出発、往路と同じ道を快調に下る。女人堂で長い雪渓歩きを終えてぬかるみ道に入り、3時半にロープウェイ駅に到着した。
4時にバス出発。途中の酒屋で地酒八海山と甘酒の試飲を楽しむ。
六日町ICから高速に入るが、事故渋滞2時間を経て、月夜野ICから昭和ICまでは一般道を走り、9時半に桐生倶楽部に帰着。
かなりきつい山行ではあったが、無風快晴の穏やかな1日に新緑と雪景色を満喫できた。
長い渋滞も試飲によるほろ酔い気分でなんとか乗り越えられた。(山口記)

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