9月の歩く会、静寂の中を一周
降り続きの雨が上がった日曜日の朝5時半にマイクロバスで出発、参加者は7名のうち女性が1名であった。
曇り空のもと、渡良瀬川沿いから根利街道に入って、沼田街道を順調に走り、7時半に大清水到着。
今年から開通した一の瀬行きのエコバスに乗り換えて8時に出発。樹間に片品川と16世紀の真田氏の時代に遡るという旧街道が見え隠れする。3.2kmの道を歩かずに済んだ。8時15分に歩行開始。
水だまりの石道と湿った本道を登って9時20分に三平峠着。
間もなく林の切れ目に尾瀬沼が姿を現す。尾瀬沼山荘の休憩舎から西に道を取り、右回りの周遊道を辿る。湖面は滑らかでひっそりしている。
ただ一度だけ、水鳥の羽ばたきが突然静寂を破った。
本道を朽ちた個所が目立ち、崩落による迂回路もあった。突然森林が切れ、明るい小沼湿原に出る。山頂がこぶのような燧岳が正面に聳え、可憐な小粒の花と大きなワレモコウがあちこちに咲いている。
11時10分に沼尻休憩所に到着し開放的な座席で弁当を開く。
葦原の先には静けさをたたえた湖面が広がっている。
11時40分に出発。尾瀬ケ原からの道はよく整備され歩きやすい。
樹間の軽い登り下りの後、大江湿原に出て、尾瀬に最初の山小屋である長蔵小屋を開いた平野家の墓に立ち寄った。
黄色に色づい葉と綿毛草に囲まれている。
この一帯では大きな紫の花のエゾリンドウ、トリカブトが特に目立つ。
12時40分に威容を感じさせる長蔵小屋に出て、冷水に喉を潤す。周辺は尾瀬の拠点の一つで本道も広く歩きやすい。
すぐに朝の道に出会い、同じ本道を登って1時50分に三平峠に到着。
一息入れて下り開始、途中の岩清水の湧き水を味わい、2時50分に出発点の一の瀬に戻った。
エコバスで閑散とした大清水駐車場に着いた。
3時半に出発、往路と同じく一度の渋滞もなく、来年の山行計画などを話しながら5時25分に桐生倶楽部に無事帰着した。
厳しかった暑夏を忘れさせる涼秋の一日であった。 (山口 記)
写真をクリックすると大きくなります。
H27.9.13尾瀬 (01) |
H27.9.13尾瀬 (02) |
H27.9.13尾瀬 (03) |
H27.9.13尾瀬 (04) |
H27.9.13尾瀬 (05) |
H27.9.13尾瀬 (06) |
H27.9.13尾瀬 (07) |
H27.9.13尾瀬 (08) |
H27.9.13尾瀬 (09) |
H27.9.13尾瀬 (10) |