(社)桐生倶楽部「歩く会」 2016.5月例会(5月15日)

若葉と満開のつつじに彩られた氷室山、十二山、熊鷹山の林間散歩
 4月例会の弥彦山行は悪天候で中止となったが、今回はまずまずの曇り空である。7時過ぎに総勢9名(男5、女4)が3台の乗用車に分乗して桐生倶楽部を出発した。梅田湖ダムを渡って狭い林間の道を抜け、佐野市に入ってからは険しい斜面に垂直に立ち並ぶ杉林と堅固なコンクリート防壁、そして急峻に落ち込む谷の間の作原林道を登り、栃木と群馬との境界の峠に設置された金網扉の前に駐車して、8時50分に歩き出した。斜面の熊笹を横切る快適な細道である。9時には宝生山(1154m)に到着。樹間に小さな祠があるだけで、眺望はきかない。ヤマツツジのエンジ色の花があちこちに見られる。少し下った小氷室山から再び突起に登って氷室山(1123m)に到着。まだ9時25分である。この頃から青空が広がって遠望がきくようになった。稜線の斜面を横切るなだらかな道を枯れ葉を踏みしめながら気持ちよく歩く。9時45分に十二山(1143m)に着いて最初の休憩。隣の足利グループから、ツツジが真っ盛りの熊鷹山まで行くことを勧められ,足をのばすことにする。
 道は緩やかな登り下りを繰り返し、さんさんと降り注ぐ日差しに柔らかに光る若葉の緑が目にしみる。それを背景にしてミツバツツジの紫、ヤマツツジのエンジ、そしてゴヨウツツジ(別名シロヤシオ)の白が点点と浮き上がる。さらに、釣り鐘のような花をつけ全体が肌色の銀竜草(ぎんりょうそう)が何輪も見つかる。11時15分に満開のツツジの群落に囲まれた熊鷹山の展望台に登る。標高は1169mとある。東に林道と渓谷、南に渡良瀬川の光る筋、西に庚申山、皇海山、根本山、そして北には白根山、男体山、女峰山を初めとする日光の山々が連なっている。展望台の下の木陰でゆったりと昼食をとって11時55分に下山開始。12時50分に駐車場所に戻り、午後1時に発車した。往路の林道を下って、30分後に最初の人家となる蓬山(よもぎさん)の湯に立ち寄る。ゆっくり汗を流し、2時40分に出発、3時30分に桐生倶楽部に戻った。風もない五月晴れの一日を満喫した。(山口記)


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