桐生倶楽部 歩く会 12月10日例会

大國魂神社他を散策


 今年最後の“歩く会”は東京府中市大國魂神社他を散策した。小型バスにて7:00桐生倶楽部を出発、9:20最初の訪問地「大國魂神社」へ到着。
 日本書紀には「景行天皇41年(西暦111年)の創建」と書かれているが、科学的には怪しい。祭神は出雲大社の大国主で、由緒があることだけは確かである。
 「府中」には律令時代(奈良・平安)、国の出先役所があって武蔵国の政治・文化・経済の中心地だったそうだ。この日は“友引”で遅めの七五三祝客や結婚式などで境内は賑わっていた。
 参加者全員で記念写真の後、本殿参拝、境内散策の他、宝物館で日本一大きいという太鼓(直径約2.5m、重量約2.5t)や御輿、重要文化財の数々を見学した。中でも参加者の眼を引いたのは、16世紀末桐生新町の造営を行った大野八右衛門がこの神社に寄贈した“御蛇丸”と名付けられた大太刀(長さ145センチ) である。詳細が平成24年10月25日付桐生タイムスに掲載されており、この宝刀が桐生に貸し出されて展示され、その時観た人が大勢いたとのこと。
 二番目の訪問地は「府中市郷土の森博物館」、明治時代の古い建物を移築・配した武蔵野を偲ぶ広大な庭園である。広辞苑によれば「埼玉県川越以南、東京都府中までの間に拡がる地域を武蔵野という」そうで、この庭園で昼食、散策など晩秋の趣きを楽しんだ。
 最後の訪問地は隣町・調布市の「武者小路実篤記念館」。武者小路実篤(1885-1976)は雑誌『白樺』を創刊、一貫して人生の讃美・人間愛を語り続けた。実篤が昭和30年~51年迄、晩年の20年間を過ごした邸宅(現・実篤公園)に隣接して記念館がある。当日は企画展「武者小路実篤と民藝」をやっていて、浜田庄司など民芸運動に参加した作家の作品、白樺同人で民芸運動の提唱者・柳宗悦の収集品が展示されていた。
 18:00全員無事に倶楽部帰着、忙中閑あり、楽しい晩秋のバス旅行であった。 (村田 記)

 


写真をクリックすると大きくなります。
01 大國魂神社
01 大國魂神社
01 大國魂神社B
01 大國魂神社B
03 大國魂神社
03 大國魂神社
04 府中郷土の森
04 府中郷土の森
05 府中郷土の森
05 府中郷土の森
06 府中郷土の森
06 府中郷土の森
07 府中郷土の森
07 府中郷土の森
08 武者小路記念館
08 武者小路記念館
09 武者小路記念館
09 武者小路記念館

戻る