安らぎに満ちた語らいの部屋
玄関から一番近いところにその部屋はある。
まるでどこかの屋敷に招かれたような、安らぎの空気に満ちた2号室。別名、「談話室」。
桐生倶楽部の各部屋は机やいす、暖炉にランプ、そして絵画と、それぞれの部屋の用途、また、雰囲気に合った調度品が置かれ、部屋の個性をさらに引き立てている。
優しい色の細かな模様の入ったクロスが張られた2号室には、柔らかなソファが置かれ、落ち着きある静物画とさわやかなアユの絵、そして光あふれる桐生倶楽部の絵などが壁を彩っている。
そのソファにそっと腰掛けてみた。外界の音は遠く、穏やかな先に包まれた部屋では、時間もいつもよりゆっくり流れているように感じる。
日々の喧騒(けんそう)を離れ、心通う仲間と、共通の趣味のことなど語らってみてはいかがだろう。(野) |