客間の明かり   桐生倶楽部拝見 「4号室」

雑誌王の醸し出す原風景

 

 

 高級感あるテーブルといすがどっ しりと置かれ、部屋の空気を引き締 める4号室。入り口には「専用室」と 書かれたプレートが下げられてい る。
 厚みある花柄のカーテン、レトロ な緑のタイルが彩る暖炉、さわやか な富士の版画、そして温かみあるラ ンプが飾る部屋。着物姿の貫録ある 男性を中心に、しとやかな妻、元気で かわいい子供たちが、何か祝いの食 事を囲んでいる・・。そんな光景が浮 かぶのは、窓際に置かれたひげの男 性の胸像のせいかもしれない。
 この胸像は桐生出身の偉人、野間 清治。講談社を起こし、「講談倶楽 部」「少年倶楽部」「キング」など9 大雑誌を創刊し、″雑誌王″と称さ れた人物である。
 庭のサクラはすでに満開。いつも とは違った雰囲気で、家族で和やか にお茶と会話を楽しんでみては。 (野)




 桐生倶楽部=桐生市仲町二丁目9の36電話45-2755、社員外でも社員の紹介か、理事会の承認があれば有料で利用可能
 4号室=定員7人。半日4千円、 午前9時から午後5時まで6400円、 午後5時から9時まで5400円(冷暖房 費、厨房〈ちゅうぼう〉使用料など別途要)。

h21.4.8桐生タイムス記事pdf